革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

早く大人になりたい

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新聞や本なんてものを手に取らないバカを絵に描いたような私の10代の頃の「情報」はテレビしか無くて、それも好んで見ていたテレビは、夜中に放送している大人達が好きな事を好きに喋る番組をよく見ていた。いつしか私の中の「大人」のイメージや色はこれらの色で彩られ、そして私もこれらに近づくものだと勝手に思っていた。

あの頃から数十年経った今YouTubeなる便利なものが当たり前となり、そこで私の好きなものを検索する。最近流行っているもの、皆が喜んで見ているものにはやはり興味が薄く、その私の「神経の波」みたいなものに沿う、というかその波長にピタリと合わずともそれに近いものでないとストレスになるらしい。となると上記のような動画をどうしても選んで、好んで見ているということになる。

別に今を否定しているわけでも昔を肯定しているわけでもない。昔のテレビが今より優れていると思っているわけでもない。ここに出ている人達の言葉や話し方や表現が私は好きで、広い視野とか考える過程とかその人の中にある想いであったりが垣間見えるテレビが私は好きだったのだ。ガチャポンのように、無駄なものは全て排除された、効率化されてすぐ目の前に出る「ほら!面白いでしょう!」に私は興味が湧かないのである。

この手の動画を見ていると、気づく事が一つある。動画の中の人達はあの頃のままであるが、私は確実に年を重ねている。あの頃私が思っていた「大人」達に私はどんどん近づいているのである。私はこの人達のような素敵な大人になれているのだろうか。この人達のような知識や教養が今の私にあるんだろうか。答えはNOだ。全然ダメだ。まだまだ色んな経験を積んで色んな失敗をして怪我をして仲間とバカ笑いをしながら勉強をしてさらに深みを出さねばならぬ。

もっと「今」に興味を持たねばならない。Twitterのタイムラインに流れてくる新しいコンテンツや新しい価値観を眺めながら、今日も古い動画に切り替えて「ビートたけしの横に座ってる岸木加世子ごって可愛いやん」とひとりごちた。