革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

グルーヴ

どうだい?ノってるかい貴様ら。そうかいそうかい。ノってるなら良かった。オッサンかい?オッサンは人前ではノれないよ。だらしなく垂れ下がった脂肪を揺らしながらノるなんてそんな大それた事は出来ないよ。かと言って痩せる気もない。というか痩せないんだよ。歩こうが飯を減らそうが筋トレしようがナニしようが。多分オッサンのカロリー消費・摂取システムがエラー起こしてやがる。地球が滅びて私だけ生き残ってもこの脂肪だけで飲まず食わずの2年は生きれる自信ある。今これを書きながら思ったのだけど私は内容に関係ない事をウダウダと書くのがすごく得意なんだ。ここまで読んでもらって申し訳ないが今から話す事とは全くもって関係ない。すまんな。まぁそう嫌な顔するなよ。な?今日話すのはグルーヴについて、なんだ。グルーヴ。いいね。音楽なんかやってるとね、同じ曲をみんなで合わせるわけだけど、数秒先のフレーズやアクセントを皆でリズムを取りながら合わせに行く。その微妙でわずかな「ズレ」が最高のグルーヴを生み出す。わざとやっちゃダメだ。みんなで同じ場所を見ながら同じ気持ちで、同じリズムでやった時のズレが最高なんだよ。ウネウネとうねるんだ。俺はオッサンバンドマンだが営業マンでもある。だから俺は営業トークにもこのグルーヴを取り入れているとそういう具合だ。誰でも気持ちよくなりたいじゃないか。だから俺はこのグルーヴを使ってお客さんに気持ちよく話してもらってるんだよ。と言ってもお客さんの前で踊り狂ってるわけないだろ?まぁ躍り狂う時もあるけども今回はそういう話じゃない。ダンサブルなキモいオッサンの話じゃないんだ。俺は人と話す時、相手の話をよく聞くんだよ。俺が!俺が!と俺からは話さない。聞くんだ。内容もさることながら、私が書いてるのは相手の話し方とか声とかテンポとかタイミングとか癖なんだよ。そして少しずつ、大げさにならないように真似をするんだよ。リズムが合って話し方やテンポが似てくるとそこにグルーヴが生まれるんだよ。私はそのリズムやグルーヴを崩さないように合いの手や質問をぶち込む。そうだ、もっと話してくれ、もっと笑ってくれと思いながら話を聞く。俺には相手を黙らせてまで伝えたい事なんかない。俺が話すのは相手が疲れたり話題に困った時だけ、次のネタを話し出す。俺は誰かに話したいんじゃないんだよ。アンタの話を聞きたいんだ。いつも言ってるだろ?興味ない人間には会いに行かないんだ。アンタの話が聞きたいなと思ったらスケジュールを調整してでも聞きに行く。商売も友人も面白い奴とつるみたいでしょうに。だからどんなグルーヴでも出せるように、俺は色んな音楽を沢山聴くし、色んな人に会いに、話を聞きに行く。そこでグルーヴが生まれたら、その時間はめっちゃオモロい時間になって、明日も多分、楽しいだろうと思えるからだよ。

 

東京に着いた。