革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

わたしがオジサンになっても

さて、今回は世の中でどこに行っても無視され虐げられ忌み嫌われるオジサン・オッサンについて書いてみたい。我々男は必ずこの「オジサン」「オッサン」にさならが出世魚のように「少年」→「青年」→「オジサン」→「オジイサン」と変化して行くわけであるが、出世魚であればブリに相当する脂の乗った最高の時期であると自負しているのにも関わらず世間はそう見ていないようである。オジサン・オッサンの世間の評価は「独特の臭みとクセが強い」と敬遠される時期であるようだ。たまに「そのクセが好き♡」なる変わった趣向の人を見かけるが、私の私見では全体の0.1%程度だろうか。多分変態である。では我々はいつから、「青年」→「オジサン」になるのだろうか。30代〜で自分はもうオッサンだと肩を落としている青年をよく見かけるが、私から見ればオッサンでも何でもなくまだまだ若い青年だ。しかしながら、デップリと太りハゲ散らかした身なりの汚い男とスラっとした爽やかなスポーツ男が並んでいれば、同年代にもかかわらず間違いなくデップリ男に「オッサン」の称号が与えられるだろう。そう、私が思うに忌み嫌われるオジサン・オッサンに年齢はあまり関係ないのでは無いか、と思うのである。私の感覚で言うと、オジサンと呼ばれる人はあまり嫌われていない中年男性、オッサンと呼ばれる人は悲しくもクセが強い(feat.千鳥)男となるのではないだろうか。ではオッサンと呼ばれないように我々オッサンは努力しなければならない。デリカシーのない発言はしない、無駄に説教を垂れない、俺が俺がと前に出ない、新幹線のシートをバカみたいに倒さない、電車で足を広げて座らない、身なりは出来るだけ小綺麗にする、意味もなく立ったり座ったりガチャガチャしない、ポケットに手を突っ込んでチンコを掻かない、小便をする前に手を洗って小便してから手を洗わないで出て行かない、満員電車でファッションヘルスのサイトをスマホで見ない、ビニール傘を横に持って手を振って歩かない、お前タバコのフィルター丸呑みしてんじゃねぇの?みたいなタバコの吸い方をしない、ポケモンGOでお前は高橋名人かと思わせるような1秒間16連射はしない、お前はコラおじさんかレベルの大きなクシャミをするなビックリするだろ等などである。こういう男は我々オッサンでも鬱陶しい。色んな事を諦めずに出来る範囲で気を回せば、人は我々のことを「オジサン」もしくは「ブリ」と呼んでくれるだろう。キチンと散髪に行く、爪を切る、スーツや靴を綺麗にする、とそれだけでもその男が初対面だとしても「あぁ、この人はそういう所にちゃんと気が回る人なんだな」と私は安心する。忌み嫌われるその「オッサン」とは、相手がそう感じてしまうことであり、我々が嫌われるような事をしているのだと自覚するのが吉である、とそんな風に思うのである。別に好かれたいと媚びる必要は無い。自分をちゃんと持ってやれる事をやるだけだ。ではその手の事は大体やってんのにそれでも俺めっちゃ嫌われてるやん的な私のようなオッサンはどうなるのか。これは性格の問題なのでもう直しようがない。性格が悪いのはもうどうしようもないが、私もいつかあのブリになりたい、そう思いながら私は毎週日曜日にせっせと靴を磨いているのである。

 

アーメン。