革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

不倫におけるマルチタスクと錯覚

先日インターネッツTwitterをボーッと眺めていたら不倫について話してる人がチラホラいて昔の話を思い出したので書いてみよう。

今ではこんなにデップリと醜く太り、ズルズルに禿げ上がってもう手が付けられない私でも、若い頃はバンドをやっていた事もありそれなりに女性とお付き合いをしてきた。その中に不倫愛も含まれる。

その相手は天真爛漫で小賢しい嘘がつけない素直な人であった。私が思うに、人の心というのは誰に対しても、ビジネスでも友人関係でも恋愛も全てマルチタスクで管理しており、ビジネスであれば自分のそのマルチタスクを相手に見せれば「あぁ、あの人と繋がってるんだな」逆に付き合いしてるのを知られたくなければそのタスクを隠しながら話を進めたりする。

友人関係や恋愛でも私は同じだと思っていて、あなたの事が大事なんだと伝えるより先に、自分の背景であるそのタスクが相手に見えないように、既婚者であれば配偶者やその他異性のタスクをなるべく見せないように接する。恋愛などいつどのタイミングで惹かれあったのかなんて分かるはずもなく、その女性とは気付けば連絡を取り合って約束をし会うようになる。

カテゴリを上手く分けながらそのタスクを開けて相手の顔を見るわけだが、既婚と独身であれば、どうしてもお互いの、相手のそのタスクの見え方に歪みが出るのである。こっちを向いてくれないか、見えているそのタスクを隠して上手く騙してくれないかと思っていても、何を言ってるのあなたは既婚でしょうとその歪みは上手く噛み合わない。しかしながら私の、相手への我儘や欲が出た時点で既にこちらの劣勢が決まっているのだ。自身を都合のいいように錯覚させる男が羨ましいなとこの時思ったのを覚えている。

正直に何でも話すその相手から見える幾つかのタスクを見ないフリ、気にしていないフリをしながらそのタスクに執着し、相手のアラを探す行為は自身の嫉妬から逃れる卑怯な手段に他ならない。好きだという気持ちをお互いに上手く伝えなかった、伝わらなかった二人は結局そのゲームをやめた。と言うより、特別な感情が無いのなら会う理由など無いと私がゲームから降りようとするのを彼女が見かねたのが正解だろうか。とは言ってもゲームだったのか否かは、お互いの心の中にしか真実は無い。

私はちゃんと好きだった、あなたは離れても痛くも痒くもないんだろうけど私は痛いんだという最後のメッセージを見て、自分の思っていた事を返信したが返ってきたのはエラーメッセージであった。友達に戻れたら良いねと書いてあったが、嫌いで離れたわけではないのでもう二度と会うつもりは無い。当時のあの感情はもう蘇ってはならない。これはもうかなり前、昔の話である。

不倫を肯定・正当化するつもりは毛頭ないし、バカだと言われればそうなんだろうが、人の気持ちを全て理性で押さえ付けることなどは不可能なんだなとこの時思った。オッサンは黙って金を使って欲をコントロールせねばならない。

ドヤ顔でいつも正論を翳すわべが好きではないという人がこのブログを読んでいる大多数だと思われるが、現実の私は当たり前のように不完全な至らない人間、所謂ただのクズなのである。

さて、ここまでの文章をまるで昼顔の斎藤工が語るかのように読んでいた諸君、忘れるんじゃないぞ貴様ら。何度でも言うが今の私はデップリと太った薄らハゲのブラマヨ小杉と「あれ?俺アゴ割れてね?」と割れアゴを発見してデスヨネーと叫ぶアンタッチャブル山崎を足して2で割ってエッグをスクランブルしたような男である。

現在のそんな私にロマンスやエロティッシュな展開は皆無だ。この話は少しの真実とほとんどの嘘・妄想で成り立っている。残念だったな。ほぼフィクションだ。どう感じるかはあなた達の自由だが、読んだ時間を損したと思って頂ければ書いた甲斐が有るし私はこれ幸いと口角を上げている。1割の真実の部分を話すとすれば、彼女が笑って毎日を過ごしていることを願っているとただそれだけである。