革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

甘美な香りに群がる者たち

昔まだFacebookのアカウントがあった頃、ビジネスに少しでも役立つならとフォロワーを増やす活動を私もしていた。胡散臭いコンサルや、来る日も来る日も相田みつをみたいな文章を吐き出す人、お前ほんとに毎日フォアグラ食ってんの?みたいな人、クルーザーに乗ったガングロオヤジ、初老のEXILE、キラキラババアなどをフォローしながらFacebook活動を楽しんでいた。この日本にこんな奴らが本当に実在するんだな、とこの目で確認できたのがFacebook活動での唯一の収穫である。あとは知ってるのか知らないのか覚えてないだけなのかよく分からない昔私の知人だったらしい人間からの借金の申込みフォームみたいになっていたので私のFacebookアカウントはそっと幕を閉じた。ありがとうFacebook。あれだけ人間の「醜」の部分だけが見れるSNSは他にあるまい。あそこに私の顔面を張り付けてネット活動が出来るほど私のメンタルは強くない。あそこで人気アカウントとして活躍できる人間はかなりの強者なので私のような雑魚は顔を伏せて、避けて通りたいといった印象である。そのFacebook活動をしていた時も思っていた事なのであるが、やたらと女性アカウントに挨拶をする、その女性を褒める、その女性の身体の心配をするオッサンが多いなと感じていた。Facebookに限らずTwitterやブログでもやはり見かける。Facebookは特に多い。何故か私はそれを見て「イラッッッ」とするのだ。言っているオッサンは知らないオッサン、言われてる女性は知らない人、言われてる方が良ければ別に誰にも迷惑をかけていないのに、である。確かに女性アカウントは注目を少し浴びるために「甘美な香り」を出すケースを多く見受ける。しかしながらこんなものは女性アカウントの特権であるので、私が例えば「今日ちょっと胸が張ってる♡」なんて呟こうものならコメント欄は「タヒね」「通報しました」などと荒れる事だろう。では何故私はそれらオッサンのコメントを見て「イラッッッ」とするのかを考えてみたい。答えは一つ「卑しい」からである。全ての「甘美な香り」にとりあえず食いついておけば「甘美な香り」のお零れを頂戴できるのではないか、この人の「甘美な香り」は全ての男共に与えているという勘違い的な思考が透けて見えるから「イラッッッ」とするのだ。本人たちが良ければ別に放っときゃ良いわけだが、たまたま見つけてしまうと仕舞った後に出てくる残尿のような不快感である。この不快感は「残尿」と「コバエ」のような不快感だ。私も気を付けねばなるまいと思ってはいるが、如何せんここはてなでは徹底的に男に嫌われているのと、「おいハゲ」と声を掛けられて振り向くと無言でビンタして去っていくという少し変わった女性陣しか私の相手をしてくれないのでどうしようもない。それでいい。私はブンブンと自分から寄って行くよりも、ここでブツブツと思考を垂れ流し、相手に振り向いてもらう、読者になってもらう、コメントを入れて貰えるように精進する。それがビンタでも私は構わない。