革ジャン⇔スーツ

毒は持っていません。毒と感じるのはあなたの感性。

頭が悪い俺達に出来ること

今更文句を言っても仕方あるまい。今まで、あの時やってこなかった俺達が悪いのだ。後悔などしても時間の無駄だ。他人を羨み嫉妬し絶望してる暇があるなら足を前に出すのだ。何の取り柄も無い俺達が出来るのは何か。地べたにいた私がまずやってきたのは誰かの使いっぱしり、所謂「パシリ」を完璧にこなす事である。プライドだと?そんなものは我々のような頭の悪い人間に必要ない。それは何のプライドなんだ。自尊心か?それがあったら何か得をするのか?何も出来ない癖に一丁前の事を言うのが自身を守るのか?目の前の人間一人にすら認められないのに自分自身を肯定することなど出来んだろう。私は心を二つに分割し演技し、そして笑った。アイツらはいつでも自分の駒を欲しがってるんだ。使える駒を。俺は歯車なんかじゃない、駒なんかじゃないと叫んでいる意識の高い連中をよく見かけるが、私の考え方は逆だ。アイツらにとっての使える歯車、使える駒になるにはどうすれば良いのか。そうだ。まずはパシリを完璧にこなす事である。完璧に、だ。まず私は横並びの同期から頭一つ出す事だけを考える。仕事で、ではない。そんな能力は入ったばかりの連中は皆同じだ。当たり前の仕事は当たり前にやる努力をし、その他で「あーコイツちょっと使えるかもな」と思わせる事が重要だ。余計な事を言うな。余計な事を考えるな。業界を変えるだとかそんなものは頭の良い連中にさせてれば良いんだ。我々が集中すべきは「自分が働く環境を如何に自分自身で良くするか」である。であればアイツらを上手く使った方が利口じゃないか。違うか?仕事で一発当てるだと?そんな事が出来るなら今俺たちは何で今こんな所に立ってるんだ?よく前を見ろ。出来る奴はもっと前にいる。前にいる連中をもっと上手く使えよ。言っただろう。アイツらはいつも「使える駒」を探してるんだ。俺たちはその「使える駒」に化けるのが先なんだ。嫌な奴・愛想の悪い奴・返事しない奴・言った事をやらない奴、そんな奴と一緒に仕事したいと思わんだろう。黒い心を持っていても構わん。それを表に出さずニコニコと演技するんだ。そしてパシリを完璧にこなしていれば、いつの間にやらアイツらの傍にいる時間が増える。そうすればアイツらが何を考えていて何をやっていてどうやって問題を解決してるのかを目の前で見ることが出来る。見てみろよアイツらのクソみてえな汚い顔を。汚ねえ顔だなぁと思いながらニコニコと笑うんだ。そしていつか、アイツらは我々に心を許す日が、アイツらの金玉を握る日が絶対に来る。下手に出る事、ニコニコは忘れるんじゃねえぞ。ニコニコと笑いながら金玉を握るんだよ。さすれば相手はこちらが何もせずとも理不尽な態度は取らないだろうよ。そこで、だ。一度周囲を見回して見ると良い。当初の人間・見える風景が変わっているはずだ。何も難しいことじゃない。相手は人間だ。仕事も人間がやってるんだ。その人間とどう向き合って自分がどう動くか、相手にどうやってこちらを向かせるか、は我々次第なのだ。コイツを傍に置いておけば楽だなと思わせる事が出来ればそれで良い。自分を大きく見せる必要などない。デカい風呂敷広げて話す必要など無いのだ。俺達は何も出来ないじゃないか。自分で何かをしようとするから疲れるんだ。誰かの大きな風呂敷に、向こうから「おい、わべ、ちょっとこっち来い」と言われるにはどうすれば良いのか。文句ばっか吐きだしながら立ち止まってるとすぐに40歳に、そして50歳になるんだ。私も今なお、くだらないな...と思う事を沢山やっている。それは仕事以外で、である。それらは全て「おい、わべ」と呼んでもらう為の仕込みだ。相手は何が好きなのか、どんな考え方が好みなのか、私にどういう動きを求めているのか。それらをつぶさに観察するんだ。会議の内容をロクに聞かずに。

 

「おい!わべ!またお前聞いてなかっただろ!」

てへぺろ(・ω<)

 

会議に興味など無い。誰がどんな顔をしてどんな仕草で会議に出席しているのかの方に神経を集中させるのだ。我々のような頭の悪い連中に出来る事は何か。平成最後に書いてみたが参考になれば幸いである。