亡霊の戯言

どんな理由があれど悪は悪。価値観?知るかそんなもん。

あなたの手が狂おしいほどに愛おしい

妻が愛してやまない私の身体の部位がある。表題にもあるように「手」である。別に白魚のように綺麗なわけでも美しいわけでもない。太くて短い指、マメだらけの掌、所謂ゴツゴツとした工事屋の「手」である。ゴリラである。ブタゴリラである。特徴を一つ挙げるならば、私の「手」は異常にデカい。身長は177なのでそれほど高くは無いが、私より大きな手をあまり見たことがない。妻はその大きな私の手を溺愛しているのだ。手フェチであればもっと綺麗な手を好むはずだが、先ほど述べたように私の手は不細工甚だしい。何故にそれほど溺愛しているのか。私の大きな手は妻の頭をすっぽりと包む事が出来る。妻の大好物、それはヘッドスパである。大きな手のひらと握力、そして天才的な私のマッサージセンスによるヘッドスパは妻を楽園へ連れ去る。では方法を説明しよう。その儀式の舞台はお風呂である。妻が前に座り私は後ろからまずシャンプー。頭皮を洗いながら程よく頭をマッサージしよく洗い流す。そしてトリートメントはクシを使いながら入念に髪へキューティクルを封入、少し時間を置きたいのでその間に首、肩、腕、背中のマッサージに入る。トリートメントはオイルのような滑りがあるのでマッサージも捗る。トリートメントを流せばコンディショナーで仕上げ。この時、私の大きな手は妻の頭のあらゆるツボを刺激する。コンディショナーを流せば肩と腕のストレッチ。お風呂を出て妻を座らせドライヤーで髪を乾かし、最後はオイルで仕上げてこの儀式は終了となる。全て終える所要時間は約2時間。妻はこのヘッドスパを至福の時間としているが、私は2時間も奉仕し続けて大変なのでなるべくイベントデーのみの儀式だ。誕生日、結婚記念日、母の日その他である。年に3〜4回程度であるが、妻はその日を今か今かと待ちわびる。プレゼントなんて要らないからヘッドスパで!!!と言わしめる程に私の「手」に夢中なのだ。機会があれば披露したいが、これはお風呂で髪をケアしながらの儀式となるため一般体験は不可である。残念だ。オッサンは体験出来るかだと?何で私がオッサンと風呂に入らねばならんのだ。バカを言うな。奥さんが「一緒にお風呂入る?♡」と私に声を掛けてくるのはラブラブモードでは決してない。しかしながら仕事が忙しい私に文句も言わず、子育てをほぼ一人でやってる奥さんへのご褒美はこれが一番のようだ。最近疲れた顔をしているので、近々L'OCCITANEにヘアオイルでも見に行ってこよう。

 

私?私の頭にヘアオイルだと?アホか?私の頭にヘアオイルなんか塗ったら髪が無いから頭皮ベトベトなるわ。