亡霊の戯言

どんな理由があれど悪は悪。価値観?知るかそんなもん。

自由の鎖

私は知る人ぞ知る天邪鬼である。若い頃からだ。パンクバンドをやっていた頃も「このバンド知ってる?え?知らないの?」やら「このバンドはあれに影響受けてるよね。聞いてないの?」やら「パンクやるならこれ聞かないとダメでしょ!」みたいな事を言う奴に関しては「俺はパンクあんま好きちゃうねん」と言っていたし「いつも何聴いてるの?」と聞かれたら「中森明菜とか小泉今日子」と答えていた。これは嘘ではなく本当に聴いていたのである。何かの音楽雑誌のインタビューで読んだのだが、ギタリストのCharが「昔のプロってコードとか理論とか当たり前に知ってたけどね。最近はそういうの無いよね。」みたいな事言ってて私は「ふ〜ん、そうか。じゃあ昔の歌謡曲をちょっと掘り返して聴いてみよう。」と思ったのである。

山口百恵やらキャンディーズ、ショーグン、松田聖子やら中森明菜を改めてバンドとして聴いてみるとかなり面白い。うわ!このベースラインめっちゃカッコイイなとか、歌のメロディとコード進行をこうやればこんな風に聴こえるんだなぁやら、ギターリフめっちゃカッケーwwwやらが沢山あるのだ。皆がメロコアやらエモやらUSハードコアやらを聴いている時に私はそんな事ばっかやっていた。反体制やら反権力と言いながらも同じような奴らが団子になって同じような事してるのを見て嫌悪していた。

今やっている仕事も同じである。10万円の物を8万にしますとか、似てますけどウチはここがちょっと違いますなんて事を私はやりたくない。この業界、これはこうじゃなきゃいけないなんて言われた日にゃ「なんで?」となるのである。結果が同じであれば方法は簡単で安い方が良いじゃないかと私は私の考えで動く。自分でも思うが面倒な性格だ。しかしながらバンドの時も今の仕事も、私のバックグラウンドや思考の裏側をちゃんと理解・賛同してくれる人もやはりいる。だから今有難い事に私はちゃんと食えているのだ。

先日私の知り合いの、ネットや世間ではフリーランスと呼ばれるような人物と食事をした。彼は言う。「自由とはなんぞや」「社会に縛られている貴様らは可哀想」「自己啓発のこの本を読んでないのか今度読んでみろ」「自由人ばかりが集まっている交流会があるから来てみろよ」と。私は思ったのだ。コイツらもパンク野郎もみんな大して変わらんなと。お前らは自由だ自由だと言いながら、自由を叫ぶ人間同士で縛られてるんじゃないのかと問うた。1人でやる根性も無いくせに自由もクソも無いだろうと。1人で何かを生み出してそれを金に変えれるのかと。無理だね。誰かと共存しなきゃいけないならそんなものは自由でも何でもない。で、あれば、サラリーマンもフリーランスもさほど変わらんのだ。お前らは平日朝8時に出社するのが嫌なだけだ。

私は「自由 = 孤独 = 無欲」だと思っている。少しでも欲があるなら自由になんてなれない。私が想像する自由は、ベーシックインカムで金を貰って最低限の食事をしながら毎日図書館の本を読んで生きていくことだ。1つは生きられること、1つは知識を得られること、この2つ以外を欲さなければ自由になれる。私はもっとボロボロに傷付きながら生きて行きたいのだ。何を言っているのか分からんだろう。私にも分からん。大体の雰囲気だけ伝わればそれでいい。こんなめんどくさい事ばかり言っているから私には友達がいないんだ。

誰か友達になって下さい♡