亡霊の戯言

どんな理由があれど悪は悪。価値観?知るかそんなもん。

それでも私は忖度する

この43年間、これほど「忖度」を繰り返し見聞きすることがあっただろうか。無い。あっちを見ても忖度、こっちを見ても忖度、そしてその言葉はもうすでに裏切りや嫌らしさ、腹黒さのようなイメージをする言葉になろうとしている。ググって調べてみると「他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること」とある。誰かの心の中をこちらが推測し、そして気配りをする。「他人アゲ↑自分サゲ↓」だとそう私は理解している。しかしながら意図的に、戦略的に行う場合もある。関西ではこれを「はしこい奴」と呼んでおり、揶揄的に使われる事が多いが私は言われて悪い気はしない。「ずる賢い」に近い。こんな短い文でも「忖度≒はしこい≒ずる賢い」となるわけだからイメージが悪くなるのは仕方ないとは思うが、これを私は「悪い事」や「損する事」ではないと思うのだ。先ほど書いたように基本は「他人アゲ↑自分サゲ↓」であり、他人特に目上の人物とコミュニケーションを円滑に進めるための一つの手法である。そして私はビジネスシーンにおけるこの忖度、自分サゲとは言いながらもその「サゲ」にはかなりの割合で「いやらしさ」が含まれていると思っている。誰に何を、何故配慮するのかを考えると言わずもがなである。誤解のないように「私は」と記しておくが、私は自身の環境を「配慮してもらう為」に行う。リスクの高い忖度ほど、私はその誰かの「使える奴」に成り代わるのである。誰が私を配慮する力を持っているのか、その人物の権力、私が行う忖度のリスクと配慮のバランスはどうか。忖度とはその人物に「どう可愛がってもらうか」を考え、観察し、そして実行する。注意するのはリスクと配慮のバランスだ。これを見誤ると結果が伴わない。先日久しぶりに呼んでもらった取引先社長と現場調査をしている際、熟女好きなのは百も承知と、その社長の鞄に美熟女ナンパスペシャルなるエロ本を仕込んでおいた。私の考える最大の忖度である。これでこの現場は私の手にと不敵な笑みをこぼしていたのだが、次の日その社長から電話があり「お前シバくぞ嫁はん(専務)にめっちゃ怒られたやんけ」とクレームが入った。そこで気付いたのだ。忖度する相手を間違えた。菓子折りにすれば良かったと後悔しているところである。忖度の種類、リスクとバランスを貴様らが間違えないようにここに報告しておく。私も頑張るから貴様らも頑張るように。

 

 エロ本はやめとけ。